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東京都台東区にある

浄土宗の寺院です。

浄土宗 真行院
〒111-0051 東京都台東区蔵前4-12-5
 03-3863-2525

お彼岸              2017.9.20       

 

今日から秋のお彼岸です。お彼岸とは、文字の通り「彼の岸」であり、つまり向こう岸という事です。これと対になる言葉はこちら側の岸ということで「此の岸」、つまり此岸であります。此岸とは私たちの住むこの世のことです。その対になる彼岸とは、仏様やご先祖様、先立たれた大切な方々が住む世界の事です。

 彼岸花

お彼岸は春と秋に一週間ずつ二度あり、それぞれのお中日が春分の日・秋分の日として、「自然をたたえ、生命をいつくしむ」「祖先をうやまい、亡くなった人を偲ぶ」という意味で国民の休日になっております。この春分の日・秋分の日は、それぞれ太陽が真東から昇り、真西に沈みます。浄土宗では西の彼方に仏様やご先祖様、先立たれた大切な方々がいらっしゃる極楽浄土があります。大阪の四天王寺様など、このお彼岸のお中日に西に沈む夕日を見ながら、極楽浄土に思いをはせ、ご先祖様たちのご供養をする日想観という習慣があります。どうぞ皆様も、秋分の日には沈む夕日の方向を見て、彼岸にいらっしゃる先立たれた大切な方々の事を思い出して、またご先祖様に感謝の気持ちを向けて手を合わせましょう。

 彼岸

さて、お彼岸は仏道修行の一週間でもあります。私たちもちゃんと彼岸(仏様の世界)に行けるように示された修行方法である六波羅蜜がお中日の前後三日ずつに配されます。このお彼岸の一週間のうちにお墓参りに行き、先立たれた大切な方々やご先祖様に想いを寄せると共に、自分自身の生活や心を振り返り、向きあい、なおさなければと思うところはなおすように精進し、より良い生活になるようにしていただければと思います。                                                                                                           合掌   南無阿弥陀仏

                                                                                        

      

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