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東京都台東区にある

浄土宗の寺院です。

浄土宗 真行院
〒111-0051 東京都台東区蔵前4-12-5
 03-3863-2525

お経をお唱えしよう!第日常勤行式③「三奉請」

 

   みなさまこんにちは。今回は日常勤行式③として、「三奉請」を紹介いたします。

   まず香偈では、お経を唱える準備段階として心身を清め、続いて三宝礼では、仏・法・僧の三宝に帰依する三宝礼をお唱えしました。今回日常勤行式③で紹介するのはその三宝をお迎えする「三奉請」という偈文で、「さんぶじょう」と読みます。これは善導大師が書かれた『法事讃』という書物の中にあります。

 

〈三奉請〉

奉請弥陀世尊入道場

(ぶじょうみだせそんにゅうどうじょう)

奉請釈迦如来入道場

(ぶじょうしゃかにょらいにゅうどうじょう)

奉請十方如来入道場

(ぶじょうじっぽうにょらいにゅうどうじょう)

 

〈書き下し〉

請じ奉る弥陀世尊、道場に入りたまえ

請じ奉る釈迦如来、道場に入りたまえ

請じ奉る十方如来、道場に入りたまえ

 

〈意訳〉

おいで願います阿弥陀様、どうぞこの道場にお入りください。

おいで願いますお釈迦様、どうぞこの道場にお入りください

おいで願います十方世界のすべての仏様、どうぞこの道場にお入りください。

 

道場・・・もとは釈尊が悟りをひらいたブッダガヤの菩提樹下の金剛座の事をさすが、広くは堂宇の有無にかかわらず仏道修行の場所や区域をさす。

 

日常勤行式①「香偈」で身を清め、日常勤行式②で三宝に帰依し、礼拝したところで、次に三奉請で仏様を道場にお迎えします。上にも書いた通り道場は仏道修行の場所を指しますので、お寺で唱えているならそのお堂、自宅の仏壇の前ならその仏間が道場になります。私たちの心が整いましたら、いよいよ仏様たちをお迎えして、お経を唱え、お念仏をお称えしようというわけであります。次回は懺悔偈を解説したいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 

                           合掌 南無阿弥陀仏

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